青春とは、つまり感動であり残酷である。
僕はつまり独りで独りではないのである
青春とはプラスとマイナスの混合した出来事、行動である。
と、僕は思う。何故かって?だって嬉しいことだけとなるとつまらないじゃない?僕は親戚の家に住んでいるけど、僕の本当の家族はいないんだ、それはあとで知りたくなくても知ることになるから大丈夫。


「ちゃん………さくちゃん」
ギュウゥゥ
「痛い痛い姉さん抱きしめるの止めて」
「やっと起きた」
僕、白百合 桜(しらゆり さくら)は今、僕にとって最悪な起こされかたで、姉の白百合 美雪(しらゆり みゆき)に起こされ、最悪の目覚めとなってしまった。
「最悪ってなんでよ、美人さんには美人な人が起こすことになっているの」
「はいはい、なんで男の僕が美人って言われるのかな?」
そう、彼女いや彼は男であるが、どこからどう見ても女の子である。理由は髪は長く肌と同じく真っ白でサラサラしている。しかも顔は母に似て美人である。
「僕は男なので人前ではあまり言わないでください。他の人が勘違いするので」
そう僕は1日に2、3回は男に告白される男の娘?周りからは、どう思われるだろう。
こういう女の子みたいであることから友達と思える人は一人もいない、だが家に帰れば姉さんや妹の華那(かな)や母の香苗(かなえ)さんが相手してくれる、しかしほとんどが抱き付かれたりされるし、僕の取り合いになったりするなぜだろう。
こういったことで僕は独りであるが、独りではない。意味がわからない方はそれでいい、僕も自分で言ってはみたが、意味がわからなかった。
今日は入学式で華那も新入生を迎えるため学園で準備を行っているだろう。僕は何もする事がないが、籍は置いておこう
「もしかして、さくちゃんは自分がやることがわからないのかな?」
「?何かありました?」
「ふふ、聞いて驚きなさい。なんと、さくちゃんが私の次に演説をやることに決まりました」
「は、なんで決まってるの」
「先生方が私に頼んできたのさくちゃんの演説を入れたい、と」
「なんで僕まで」
「さくちゃんが演説なんて楽しみね、先生方の期待に応えてあげないとね」
「うっ面倒くさい」
この後、思ってもなかったことに桜は巻き込まれるだろう
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