うさぎの涙、


「アドレス教えてよっ佐倉さ~ん。」


「葵でいいよ。」


「なに?俺特別?
ねぇ俺特別なの?」


「みんなそう呼んでるからっ!!!」


「なんだよ~。
あ、パンちょ―だいっ。」


そう言い勝手に私のパンを食べ始めた。


「ねぇ、龍ってさ…
やっぱいいや。」


「なに?言っちゃって言っちゃって!」


「なんか…
小学生みたいだよね。」

「…。」


「…?怒った?」


龍はパンをムシャムシャ食べながらそっぽを向いてしまった。


「…ごめん、ごめんね?」

笑いをこらえながら私がそう言うと、


「へんへんはんへいひへはひ!!」


「ふははっははっごめんって~、
はい、これ飲んで。ね?」


『ごくっ』


「何で笑うんだよっ!!」

「だって、可愛かったんだもん~。」


いじけてる龍も、

真剣に怒ってる龍も、

意味不明な龍も、

全部が全部、始めて見た龍だった。


「もぅい~っ。」

またそっぽを向いてしまった。


「だからごめんって~。」


「じゃあもし、もし自分が言われたらどうなのさ~?」


「え?嬉しいよ?
可愛いって女の子には褒め言葉だもん。」


「そっか…。」


「ふふふっふははっ」


「また笑った~!!」


この後も私達に笑いが絶えることはなかった。

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