ほんとは優しい私のオオカミ ①
倉庫でも、毎回ビリの隼人。
同じことがこの家の家族と繰り返されてるのかと思うとなんだか微笑ましかった。
瑠奈「倉庫でもいつも、負けています」
言うと瑠璃子さんは吹き出す。
瑠璃子「うふふっ!ダメねぇ」
瑠奈「…でも、隼人はとても優しいです。それに、バイクが本当に好きなんだなってわかります」
瑠璃子「…そう。瑠奈ちゃんは人のことよく見てるのねぇ」
瑠奈「そ、そうですか。」
いきなり褒めながら頭をなでられたので照れてしまう。
そんな様子をみて瑠璃子さんは嬉しそうに笑って、ふと真剣な目で私をみた。
瑠璃子「もし困ったことがあれば私のところに来なさい。必ず力になるから。」
もし、私にお母さんがいたならこんな感じなのだろうか。
なんだか、暖かい気持ち。
瑠奈「……はい。」
素直に頷くとさっきと同じように頭をなでられた。