ナツ恋。
朝日がきらきらと反射してすごく綺麗。
山の方から、何かの鳥の鳴き声がする。
山の色も濃くって神秘的だった。
大げさかもしれないけど、これだけで自然と対話してるような気がするの。
都会じゃ味わえない感覚だからかな。
「日野さん、おはようございます」
少し離れたところで、聞きなれない声がした。
すらっとした…20歳前後くらいかなぁ、お兄さんがこっち向かって手を振っていた。
「シュウちゃんおはよう、今日も早いねぇ」
「おおシュウ、おはよう」
シュウと呼ばれたその人は、どうやらおじいちゃんとおばあちゃんと親しいみたい。
近所の人…なのかな?