涙のみちしるべ

「早く飲めよ。」

「うん。」

「なんで元気ないんだよ。腹壊したか?」

「ちがう」

「じゃあ、どうしたんだ?」

「どうもしてないよ。」

「してるから、言ってるんだろ。」

「大丈夫。どうもしてないから。」

「あっそ。」

「なんか、最近璃空冷たくなったね。」

「は?」

「ほら、そうやって。前の璃空はもっと優しくて、うちのために

 なんでもしてくれた。」

「だから?」

「どうして、そんなに冷たいの?うちのこと嫌いになっちゃった?」

半泣き状態の瑠璃が俺に向かって言った。

「嫌いになったからなんだよ!ムカつくんだよ。」

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