涙のみちしるべ

2 片想い




   2 突然の悲劇

瑠璃と別れてから、数日が経った。
 
最近、亜璃のことばっかり考えている。

授業中にもよく目が合うし。

ま、亜璃のことを考えるのはやめよう。

と思った瞬間。





「きゃーーーーーーーーーーーーーーー!」

誰かのものすごい悲鳴が聞こえた。

と同時に幼馴染の悠登が走ってきた。

「おい!!璃空!佐藤が!はあーはあー。佐藤が、血流して、倒れたって。」

「えっ、、、。亜璃が!? どこで!?」

「わかんねーけど、女子トイレの前で血流して倒れてた!」

「まじかよ、、、。」

「早く、行ってやれよ!好きなんだろ?」

「おう!さんきゅー悠登!」

亜璃、待ってろ。すぐ行くからな!

「先生!救急車呼んできました!」

「ありがとう!助かったわ。佐藤さん!救急車呼んだから、もう少し頑張って。」





「先生!亜璃!!!!!おい!!!!しっかりしろよ!」

「、、、、、、。」

「おい!!!!目覚ませよ!」

泣きながら、亜璃を無事を祈る。

「杉浦くん!落ち着いて!佐藤さんはきっと大丈夫だから!」

「先生!でも!」

「大丈夫よ!佐藤亜璃は!」

俺はなにも言えなかった。先生の言うことが合ってる気がしたから。

「先生!救急車来ました!」

「救急センターです!すぐに運びますね!」

「お願いします!!!!!」

「はい。任せてください!」


「お兄さん!俺も連れてって!」

亜璃のそばに居たかった。

ずっとずっと、、、。

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