涙のみちしるべ

3 うわさ話




  4 うわさ話

璃空と瑠璃が付き合い始めて、もう1ヶ月が経った。

ケンカしてから、2ヶ月が経っていた。

まさか璃空と瑠璃が付き合ってるなんて、誰も知らない。

何事も変わりなく過ごしている。

だけど1つだけ変わったこと、それは、

あたしが璃空と瑠璃と行動しなくなったということ。

いつも一緒だったのに、急に1人になれば当然誰だって驚く。

たくさんの野次が集まる中、美人で優しそうな子があたしの前に現れた。

その子の名前は羽羅ら。鳥塚羽羅ら。

髪が長くて、茶色に染めている。

笑顔がステキなその子は、あたしに話しかけた。

「1人?」

「うん、、、。」

「杉浦君と瑠璃ちゃんと行動してたのに何で、急に。」

羽羅らの瞳は悲しげな瞳だった。

「いろいろあってね。」

「そっかー。じゃ羽羅と行動しよう。」

「いいの?迷惑じゃない?」

「迷惑なんて思うわけないじゃん。」

「うれしい。ありがとね。鳥塚さん。」

「ちょっ、やめてよ。鳥塚さんなんて。羽羅らでいいよ。」

「ありがと。羽羅ら。あたしのことは亜璃でいいよ。」

「わかった。亜璃ね。よろしくね。」

「うん。よろしく。」

”羽羅ら”。

あたしの大好きな親友。

唯一信用出来る親友。

声を聞くたびに安心させられる親友。

羽羅らといると、楽しくてしょうがない。

お互い好きな物が一緒だからかな。

あたしはこんなに大好きな親友のそばから絶対に離れない。

なにがあっても、、、。
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