学校一のモテ男といきなり同居
「郁実……に、なにしたの!?」


物音ひとつ聞こえないってことは、どこかで倒れているはず。


気を失っているだけならいいけど……。


どうか、無事であって欲しい。


「家の中にいたヤツなら、2階の窓から突き落としたよ」



えっ……。



一瞬、頭の中が、



真っ白になった。



今、なん……て、なんて言ったの……。



突き落とした……って、



誰を……?











まさか……郁実を……!?



「ヒヒッ。アイツは、暗くて冷たい地面に吸い込まれていったよ。

僕たちの邪魔をするヤツは、もうどこにもいないんだ」



「ウソ……ウソでしょ……郁実っ……」



「真央ちゃん……今から、たっぷり楽しもうよ。ウフフ…」



そんな……



郁実が……!?



「嫌ーーーーっ!!離してっ!!救急車、呼ばなきゃ……あたし、郁実を…すぐに助けなくちゃ」



必死でもがくけど、上から押さえこまれて、完全に動きを封じられてどうすることもできない。



< 460 / 978 >

この作品をシェア

pagetop