学校一のモテ男といきなり同居
「違う……そんなこと、俺が思うわけねーじゃん」



「……ホントに?」



「当然。それに、今までならすぐキスやエッチに結びつけてたけど……なんか、そーいうのも違うかなって。

真央のこと、そういうのとは違う方法で知りたいし……もっともっと大切にしたい」



「郁実っ……ホントに、それで……いい、の?」



あたしはもう一度郁実に抱きつき、胸に顔を埋める。



「バカだな……ホントは、俺を喜ばせたくてそういうこと言ったんだろ?」



「そんなことないよ……」










そう答えるけど、やっぱりホッとしてる。



ああ言えば、郁実が喜ぶって思ったし、



それが、郁実がくれる愛情に対しての答えのような気がしてたんだ。



「でも……ま、嬉しかったけどな」



「えっ?」



「真央はそーいう話題が苦手なはずなのに、無理して言ってくれた。それだけ、俺のこと…思ってくれてるってことだろ?」



そうなの……大好き。



言葉にするのが恥ずかしくって、抱きついたままコクンと頷く。



「お前は俺のだから……俺がいない間、誰のモンにもなるなよ」



カッと全身が熱くなった。



そういうセリフ、言っちゃう?



照れるような嬉しいような、フワフワとした感覚。



だけどその余韻に浸る間もなく、



郁実があたしのおでこに顎を軽くくっつけてきた。



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