学校一のモテ男といきなり同居
「なんでもない…」



笑顔になんて、なれない。



どうしても、ムっとしてしまう。




「なんでもないって顔かよ。誤解すんなって、学祭で使う予定で……過去の写真を提出しろって言われたから…おい、聞いてる?」




「聞いてるよ。ダメ、あたし…嫉妬深いかも。郁実の歴史なんて、知りたくない」




こんなこと言ったって、郁実が困るだけなのに。




プイと顔を背けるけど、郁実がすぐにあたしの視界に飛びこんできた。




「もっと妬いて」




「……えっ?」




「真央のそんな姿、滅多に見れねーし。やばい、めちゃくちゃ嬉しー」




「なっ……なに言ってるの!?」




「あとは?何思った?全部言えって」




口の端を上げて、イジワルそうに笑う。




これって、あたしをからかってる?



「しっ……知らないよっ!さっきの言葉撤回する!あたしは郁実の黒歴史なんて、知りたくなーい!」



「おい、黒歴史って何だよ。ただのアルバムだろ」



「色んな女とイチャイチャイチャイチャ……郁実こそ、このアルバム見ただけで元カノのこと思い出すんじゃない?」



ああ……あたしも何言ってるんだろう。



勢いがついて止まらなくなってしまった。



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