学校一のモテ男といきなり同居
「あ~、俺って根性ナシ。全部捨てて、今すぐそっちに行きたい」



「ウソ…」



「ウソじゃねーって。だけど、親父と約束したんだ……最短でも、あと1年頑張って結果を出せば、俺のこと認めるって言われたから」



「そう……なの?」



「そ。ま、結果出すっつってもとりあえず留学先の高校だけは卒業しろって言われてて。少しずつ英語も慣れてきたけど、テストとか全然ダメ」



「プッ…」



あたしが嫌であんな態度じゃなかったんだ?ってわかったら、ホッとして急に笑いがこみあげてきた。



「笑うなよなー。頭悪いから、終わってる。そっち戻るの10年後かも」



「冗談に聞こえないね」



「は?絶対1年で戻るし。それまで、待ってろ」



今まで話せなかった辛さやもどかしさが、



郁実のたった一言で、全て帳消しになる。



あたし、郁実のこういう言葉を待ってたんだね…。








あたしも意地を張らないで、素直にならなきゃ。



この大切な時間を、無駄にしちゃダメだよね。



「嫌われたのかなって思ったし、郁実の負担になるって思うと…電話できなかったの」



「嫌いになるわけねーじゃん。彼女なのに」



えっ!



今、“彼女”って言った?



言ったよね!?



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