学校一のモテ男といきなり同居
「そんなこと言うと、友ちゃんでも嫌いになるよ!」




「アハハ、ゴメンゴメン」




最前列で誰かの演奏中に喋っているのも気がひけるから、あたしたちは席から外れた。




「……あっ、また電話だ」




「社長から!?今すぐ会いたい!とか」




友ちゃんがからかうように笑う。




「違うってば!わっ、郁実からだ」



「そうなの?ちょっとだけ会おうってことかな。あたし、席に戻ってるね。ゆっくりしておいで」




そう言って、また元の場所へと戻っていく。










ドキドキしながら電話をとる。




「おい、今大丈夫?」




さっきの社長と同じ言い方で、ドキッとした。




この電話って…郁実からだよ…ね?




声もなんとなく似てるの。




だから、一瞬返答につまってしまった。



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