学校一のモテ男といきなり同居
「社長とは、ホントに何でもないから……人としては尊敬してるけど、それ以上の気持ちはないよ」




「ん……」




「郁実にとっては…大したことないかもだけど、今日ねあたしの仕事を認めてもらえたの。

ブライダル関連の仕事を、全部あたしに任せるって言われたんだよ。人を笑顔にする仕事に就きたいって思ってたから…すごくあたしに向いてると思うの」




「すげーじゃん。真央、頑張ってたもんな」




郁実の顔が、パッと咲いたような笑顔になる。




こうやって、一緒に喜んでくれるのが郁実だよね。




だから、社長とのことばかり責められて悲しかったんだ…。




世界が違うなんて、ただあたしがいじけていただけなのかも。












「郁実に…そう言ってもらえたら、頑張れる気がする。ホントは、不安な気持ちでいっぱいだよ。

ひとりでやるって、失敗したらどうしようとか…スケジュールうまく組めるかなとか」





「真央なら、大丈夫。新しい出会いや、仕事の成果が目に見えたときの喜びの方が、何百倍も大きいもんな。

真央が仕事に求めてるのは、そーいうことだったよな」




「うん……」




「俺も、同じ。演じるのも楽しいけど、出来上がった作品を見てファンが喜んでくれたり、

俺を応援することで毎日頑張れるとか、そういう声を聞くのが一番嬉しい。こんな俺でも、人の役にたてるんだなって思う」





「モテ男の特権だよね。昔から、郁実はそーだったもん。郁実に憧れて、学校に来ていた子が何人いたかな…」





「そーいう言い方すんなって」




笑って、脇腹を拳で突かれる。




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