幼なじみは弱虫boy!?
下に下りるといきなり凛香が


『縺君!!?どうしたの!?』

「颯真にやられた……」

『颯真何てことしてんのよ!!?』

「は?」


何でだ……?


何で俺が怒られてるんだ……?


「なぁ凛香……」

『何よ』

「お前……縺達に殺されそうになってたんだよな?」


そう言うと


俺に返ってきた返事は信じられないものだった


『はぁ?何言ってんの?あたし何もされてないけど』

「はあぁぁぁあぁっ!!!?」

『……まぁ、じゃんけんに負けて1分間こちょこちょの罰ゲームやらされたけど』

「なっ!?」


どういうことだよ!!?


「おい!縺どういうことだ!!?」

「ごめんな颯真!俺お前騙したんだ」

「!?」

「初めから凛香ちゃんのこと殺すつもりなんてなかったよ」


そう言ってゲラゲラ笑う縺


「何でわざわざそんなこと……」

「だってお前が総長になってくれねぇから」

「だって俺にはそんな資格……」

「うるせぇんだよ!!!!」

「!?」

「亮は颯真にそんな奴になってほしくて守ったんじゃねぇんだよ!!!いい加減気付けよ!!!」

「縺……」

『あたしもそう思うよ』

「凛香……」

『それに颯真はこんなに沢山の人に必要とされてるじゃん』

「!!」


そこには


「颯真さん!!」

「帰ってきてくださいよ!」

「俺達ずっと待ってたんすよ!?」


3年前に俺を快く迎えてくれた龍王のメンバー達……それに


「颯真さんお久しぶりです」

「慶……」

「最初は少し颯真さんの事を恨んでたんですよ」

「……」

「でも……あなたしかいないと思ったんです…龍王をまとめることが出来るのは」

「!!」

「それに唯一亮さんが認めた男ですからね」

「…っ!」

「帰ってきてくださいよ…"総長"」


……あぁ


なんて俺は幸せなんだ……


こんなにいい奴から必要とされてる


俺にそんな居場所をくれたのは


縺……斗真……龍王のメンバー……それに


亮……


お前が愛した龍王……命懸けてでも守ってやるよ


「お前ら!!今日から龍王の総長になった菊池颯真だ!!!よろしくな!!」


その瞬間


わあぁぁぁぁあぁぁあ!!!!!


一斉に皆が叫んだ


「お帰りなさい!総長!!」

「俺……ずっと寂しかったんです!!」

「これからもよろしくお願いします!!!」

「あぁ……よろしくな……あと…縺と斗真もな」


俺はそう言って縺と斗真に笑いかけた


「おう♪」

「よろしく…」


するとニヤニヤしながら縺は俺に近づいてきた


「なんだよ?」

「お前が総長ってことは…凛香ちゃんは龍王の姫だな♪」

「!!」

「何ー?顔赤くしちゃって!カワイー」

「俺達まだそんな関係じゃねぇし…あとお前……本気で殺す」

「え?付き合ってないの!!?って颯真!止めてくれ!!!斗真助けろー!!!」

「……無理」

「うわあぁぁぁあ」


そんな二人を龍王の皆は笑いながら見ていた












< 52 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop