チョコよりも甘く

お泊り

あたしたちは自転車に2人乗りし、家までの道のりを走っている。



龍斗のお腹に手が……。すごく恥ずかしい…//



「紗姫…、何ドキドキしてんの?」


龍斗が意地悪く言ってきた。



「してないもん!!」

「背中にあたってんだよ、ばーかっ」



龍斗に言われ見てみると、確かにピタって体がくっ付いてた。
恥ずかしくなり、体を離した。…が、バランスを崩した。



「ぎゃあっ!」

「ちゃんと掴めって!」

「だって…」

「掴まないなら落とすぞっ」






仕方なく、再びしがみ付くこと10分―――。

やっと並木町に出てきた。




「夕飯何?」



龍斗が沈黙を切った。



「あっ!!龍斗っ、そこのスーパー寄って!」





すっかり忘れてた…
どうしよう。あたしが作るんだよね…。


一応料理は得意だけど…

龍斗、お家でいいものばかり食べてるから、あたしの料理食べれないかもっ(泣




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