なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「「おつかれさまー」」
ジョッキをぶつければ半分一気に飲み干した。
「うっまっ! やっぱ仕事後のビールはいいわ」
「ですよねー。私、今日ほどビールが美味しいって思ったことないですもん」
「今日のこのハードワーク、よく頑張ったね。すごいよあんた」
誉められれば嬉しくて、残りのビールを飲み干して「おかわりっ」
ほどほどにしなさいよって釘をさされ、適当に返事して、
かけつけ3杯を胃袋に流し込む。
店長も今日は仕事が忙しかったようで、お酒の強い人なんだけどお顔はほんのり桜色に色づき始めてる。
しかし私達は仕事柄人一倍体には気を付けているので、つまみはヘルシーなものだけ。
揚げ物とか食べたいけど、そこは我慢。
サラダから始まりサラダに終わるってくらい野菜、鳥ささ、魚、野菜的な。
でもね、次の日胃がもたれないからこの食べ方はけっこう気に入ってたりする。
「で、話してみて」
店長にふられ、私は少しずつぽつりぽつりと話を始めて、あいかわらず飲みながら言葉を挟まずに話を聞いてくれて、
あっという間にほぼだいたいのことをペロッた。
「あんたさー」
「はい」
このかんじは、きっとドッキンすることを簡単に言ってくる言い方だから、先に傷つかないように準備。ドキドキするから店長の目、見れない。
ので、かわりにジョッキに口をつける。