なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

 ...んなわけないか。

 期待は裏切られるたろうな。

 バーに女性といたんだもんね。

 私のことを待ってる変わりに、きっと家にはあの女性がいるだろう。

 ってことはさ、帰れないってことだよね。

 そんなことを考えながらぼーっと歩いていたら、どんだけ私は仕事が好きなのか?

 しかも新年早々ヨガやる人、まぁ、いるかもしれないけど、ここには私しかいないだろうね。

 知らないうちにスタジオの前に来ていた。

 1階がコンビニになっていて2階がスタジオになっている私の天職の職場の前。

 三が日はお休みで誰もいないけど、幸いにして私はカギを持っている。バッグからカギを引っ張り出して、手に握りしめる。

 良かったよ本当にここに帰れる場所があって。

 階段を上がり、カギを回した。

 心が安らぐいつものアロマの香りが鼻腔に伝わり、肺いっぱいに鼻から吸い込んだ。


「落ち着くわぁぁぁ」


 ヨガは私の意識を変えてくれたもの。人生を変えたと言ってもいいかもしれない。

 インドで出会った人々に、教えてくれたインストラクターたちに感謝している。

 スタジオに入る前には一度深くおじぎをする。もちろんこれは私が勝手にやっている習慣で、ほんの一瞬のことなんだけど、精神統一にはもってこいだ。

 スタジオの温度を設定して、音楽をかけ、一度シャワーを浴びてさっぱりしてから、一人ヨガを楽しもう。


 ここに来たのは大正解だ。

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