なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

「なにやってんのよあんたは。それ全然意味ないよ。ただの独りよがりじゃん」

「いいんです、もういいんですー。自分でも情けなさすぎてどうしようもないんですから」

 考えると悲しくて、耳を塞いで頭を横に振った。

 どうせお昼には電源を入れなければならないんだから、それまでは電話のことは忘れていたい。

 見かねた店長は、今日はあんた仕事入ってないんだから、その野々宮さんだっけ? それが与えてくれたところに帰りなさい。でも、一人になるのがいやならここにいればいいじゃない。ほんと、あんたの周りには変なのが多いね。私は覗いて。と、皮肉混じりに嫌みを言うけど、私は何も考えずに素直にその申し出に甘えることにした。

 だって、午後から真に会わなければならないから。

 昼に連絡をしてくるって言ってたから、それまでには電話が取れるようにしなければならない。

 食欲も無ければ元気もない。

 真に会っても今の状態だったら何をいわれても喧嘩にならない自信がある。そんな気力がないから。それに、もう喧嘩になることもない。

 なんで真が私にあんなことをしたのかって昨日けっこう話したから。

 案の定、家には入れてもらえず、帰れ! と怒鳴られたりしたけれど、あかりちゃんの説得もあってなんとか上がることができた。

 まずは、二股をかけられていたことのショック、それから理不尽なまでの仕打ち、あれはなんだったのかを聞いた。

 しばらくぶすっとしていた真を見かねたあかりちゃんは、私はしばらく外に行くから話すだけ話してくださいと言い残し、さっさと家から出ていってしまった。

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