なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

 「夏菜ちゃん」「冬山君」

 長身で黒髪の短髪、フットサルをやっているためか冬なのに肌は浅黒い。

 高校時代から大学まで一緒だった男友達だ。

 一番仲が良くてよく飲みにも行ったけど、当時はお互い彼女に彼氏もいたから至って普通の友達だった。

 しかし気が合うためか、よくいろんなところへ遊びにも行ったものだ。

 社会人になってからは自然と会う機会がなくなって、携帯を変える度に電話番号は忘れ去られていった。

 それがこんなところで再会するなんて! 信じられない偶然!

 自然と笑顔になって、どちらからともなく笑い声を上げて笑っていた。

 なんにも楽しいことなんて無いんだけど、ただ、ぶつかっただけなんだけど、久しぶりにお腹を抱えて笑って、一時だけ学生時代に戻った気になった。


 そしてもちろん夕飯はコンビニのお弁当じゃなくなった。ラッキー!

 偶然に再会した古き良き友と話をしようってことになり、スタジオの向かいにあるファミレスに落ち着いた。

 うっすい化粧で本当は恥ずかしいんだけど、ヨガのあとじゃ仕方ない。

 ヨガをした後はどうもしっかりとは化粧をしたくない気分になる。

 せっかくデトックスで余分なものを出し切ったのに、余計なものを皮膚から入れるのも嫌なものだ。





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