なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
最後の深呼吸を一つすると、お腹が鳴った。
時間を見たらもう18時。起きてから何も食べていないことに気付くと急激にお腹が空き始めた。
そうだ、店長に一応連絡だけしておこう。そうしたらここにいても大丈夫だと思う。
カギとお財布と電話だけ持って下のコンビニに夕飯を買いに行こう。
用意したお節は冷蔵庫。真が一人で食べているのか、もしくはあかりちゃんと一緒に食べているのか分からないけど、考えると悔しいから考えるのはやめよう。コンビニでミニお節でも買って一人でお正月気分を味わうか。
「くっそー、寂しいなぁ。限りなく惨めだなぁ私」
スタジオの外は昼間よりも更に寒くなっていた。
スタジオの下までだからいいやって思ってヨガウェアーだけで来ちゃったから、やっぱり寒い。
胸の前でお財布と電話を抱きしめ、身体を小さくしながら足早にコンビニに入った。
「「わっ!」」
前を見ずに縮こまって入っていったからか、誰かとぶつかった衝撃で後ろへ飛ばされた。
バランスが良くて本当によかった。体幹鍛えておいて良かった-。おかげで倒れずにすんだから。
ヨガさまさまだ。
「すみません、大丈夫でしたか?」
「あ、はい。ごめんなさい。大丈夫です。私のほうこそすみませんでした。ぜんぜん前見てなくて」
「「あ」」
顔を上げて目が合った瞬間、また同時に声を上げて指を差し合った。