未来へ
異変
その日の夜、
20時ごろ京極が悠士の部屋に酒を飲もうときた。
しかし悠士は部屋が酒臭くなるのは耐えられないため二人で休憩室に向かった。
いつも通り休憩室には人がいない。
ここに勤めてる社員は基本、人と極力交わらないためだ。
『探る』という職業柄
人間不信気味な社員が多いからだろう。
「相変わらず、ここは休憩室の役割果たしてないな。」
京極は心なし悲しい顔をしていた気がする。
今日はまだほろ酔いの様だ。
(ガゴン)
休憩室にある自販機でカップ酒を買っている。
休憩室は、
自販機、テレビ、ソファー、机、窓が三つ、この部屋は他の部屋に比べると太陽の光が差し、明るい。
しかし休憩室は悠士にとって少しよそよそしい部屋だった。
そんな部屋のなかで
京極はソファーに寝転がりながらカップ酒を飲み始めている
「悠士は本格的な仕事初めて?」
「はい。とりあえずは、」
「ふーん。最初から国内はなかなかきついぞー。
オレも最初の仕事国内でさ、そんとき由芽といっしょだったんだけど
グッダグタだったぜ?
由芽はオレの事を足手まといって言ってたけど由芽もオレもレベル的には、あまり変わんなかったし。」