究極的な愛の形


まず、彼女を監禁した。


四六時中、24時間、365日。寝ても覚めても、何をするにおいても彼女が傍にいると感じ得なければ、“一緒にいたい”が叶わない。


自身の家へ来た彼女、日が暮れ、当然のごとく帰ろうとするのだ。


いつもならば、彼女に危険が及ばぬよう送ってもみせるが――その日は違った。

“願いを、叶えよう”


何よりも彼女のために、彼は行動してみた。


まずは言葉で、『帰らなくていい』と諭す。


「君が帰る場所は――君の居場所は、僕の隣なんだ。他は君を傷つける物ばかり、真に君を理解し、愛して、幸せにしたいと願うのは僕で、僕だけなんだ……!」


行かないで、と彼は彼女の腕を掴んだ。


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