溺愛協奏曲
それから、すぐに蓮のお姉さんの香織さんがやってきて処置を始めた



リビングのソファに寝かされている茜ちゃんを蓮がそっと抱き上げ



自分の部屋のベットに移動して寝かせる



「あとは、あたしにまかせて・・・蓮、スエットかなにか


かしてくれない?着替えさせるから急いで」



香織さんの指示に従っててきぱきと動く組員さんたち



部屋に入ったまま出てこない香織さんと蓮が入ったままの部屋をじっとみつめた



茜ちゃんは大丈夫なんだろうか



あんなに元気そうだったのに・・・・



不安を募らせていると部屋のドアが開いて蓮が出てきた



額にはうっすら汗を滲ませて少し疲れたような顔




「蓮・・・あの・・・大丈夫?」




「ああ、なんとか落ち着いたみたいだ、そんな心配すんな」




頭をくしゃっと撫でるとそっと手を繋ぐ




長い廊下を歩きリビングへ行くとそこには城崎さんと茜ちゃんの




お兄さん・・・?の二人がなにやら真剣な面持ちで話をしていた




この人・・・やっぱりこの前コンビニでバイトしてた時逢った人だ



間違いない・・・・名前はたしか大関・・・龍斗さん?






















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