溺愛協奏曲
「えっ・・・それって最近できたばっかりの遊園地・・」




「そう、莉子のクラスの委員長趣味が懸賞に応募することらしくって


二枚券が当たったらしいんだ・・・莉子にはもうメイドはやらせねえ



って言ったら交換条件にこの優待券出してきた



二時間莉子の代わりしてくれたらこれあげるって言われて・・・・




俺もまじで本気だして頑張ったんだけど、莉子が言わねえならこれは誰か他の



やつに・・・「言う!言う!言うから!誰にもあげないで」



はあっ・・・・こんなの反則なんですけど・・・



思わず蓮に完敗です



遊園地の優待券・・・・・一日無料で遊べる




なんておいしすぎるでしょ?




恥ずかしかったけどあたしは俯いたままゆっくりと話し出した




優待券のこともあったけど伝えなきゃ駄目なこともあるって思ったから・・・・



「あのね・・・あれは不可効力だって頭ではわかってたんだけど蓮が他の女の子


抱っこしてるの見たら見ていられなくて・・・・いやでいやで仕方なくて・・・・



胸が苦しくて・・・そんな自分もすごくいやであの場所に居るのが辛くて



あたし・・・「馬鹿だろ・・お前」




蓮はあたしをそっと抱き寄せる



子供をなだめるかのように背中をポンポンと優しくたたいた



それだけであたしの心は充たされて蓮で一杯になった








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