溺愛協奏曲
「ふうっ・・・繁華街なんてかなり久しぶりかも」



マキシ丈のワンピースに着替えレースのカーディガンを羽織ると着いたのは久しぶりの繁華街



駅前のベンチに座ると行きかう人をただぼーっと眺めた



家にいても気が滅入るだけでどうしようもないから思い切って繁華街まで足を伸ばした




学校には病欠ってことになってるからここでこんなことしてんのはどうなんだって思うけど・・・・





家にいるとどうしても蓮のこと考えちゃうし・・・・



溜息をつきながらポケットから伊達眼鏡を取り出して眼鏡を掛けた




これでいいかな・・・・?




念の為の変装ってことなんだけど・・・・




ノーメイクでリップを塗っただけで出掛けてきちゃったけどこれで大丈夫かな



髪はささっとアイロンでストレートにしてきたんだけど・・・まあいいか



自分で納得しながら立ち上がると駅前のファッションビルを目指した




秋物の服も見たかったし、帰りにケーキでも買っていこうかな




そんなことを思いながら服を眺めウインドウショッピングを楽しんだ




いいなって思う服がなかったので何も買わずに駅を抜けると



ふらっと入った本屋さんでちょっと立ち読み



なんか、わくわくするような推理小説が読みたいかも




そんなことを考えながら数冊の小説を買い込み本屋さんを後にした




夜、眠れなくても本があれば大丈夫そんなことを思いながら・・・








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