溺愛協奏曲
第34章
「お前たちこんなとこでなにしてる?お前の親父さんが紗枝子を捜してこい


っていうから多分ここだろうって思って来てみれば・・・・なんだよこれ?


どうしてお前と莉子がここに居る?それに・・・何で莉子は怪我してんだよ?」



蓮は一気に捲し立てると紗枝子さんを睨みつけたままポケットからハンカチを



取り出すとあたしの右手にぎゅっと結んだ



蓮の手がとても暖かくて結んでくれている間とてもどきどきしていたなんて・・・・




怪我してることも忘れてあたしはハンカチが結ばれた右手をじっと見つめた



「あ・・・ありがとう」




「大丈夫か?莉子、いったい何があった?「その女がいけないのよ!」」




「あ?なんだと?」




「あたしは悪くないし!その女がいるから蓮はあたしのほうを見てくれないんじゃない!


悪いのは莉子っていうその女よ!仮にもあたしは蓮の婚約者よ?蓮の心の中が


その女でいっぱいなのは蓮の周りをうろちょろしてるからだって思ってこの街から



出て行けっていったのにこの子ったらあたしに逆らって!」




紗枝子さんが蓮に向けて大声でわめき散らした



蓮は紗枝子さんの言葉を遮るかのようにずかずかと中に入ると目の前に立った



蓮の瞳が今まで見たこともないくらい怒りに満ち溢れている



こんなに怒りに満ち溢れた蓮を見るのは初めてで敵に回したら怖いだろうな・・・・




そう感じずにはいられなかった




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