溺愛協奏曲
どのくらいそうしていたのだろう



優しく抱きしめる蓮の胸の中はとても暖かくて永遠ともいえる時間が流れる




すると蓮はあたしを抱きしめたままぼそっと呟いた



「莉子、お前そろそろ着替えろ・・・その服じゃ家に帰れねえだろ


これ組のもんに頼んでおいた着替えだから隣の部屋で着替えてこい」




「あ・・・うん!ありがとう、じゃあ着替えてくるね」




薄ら涙を浮かべた瞳を指で拭いながらあたしは答えた



蓮は苦笑いしながらあたしの頬をそっと撫でる



少しひんやりする蓮の手に自分の手をそっと重ねた



「もう、泣くんじゃねえ・・・・ってか泣かせるようなことはもうしねえから・・・」




「泣いてないよ!これは悲しい涙じゃなくってうれし涙!ちょっとうるってきただけ!」





「そうか・・・・つうか・・・なにが嬉しかったんだ?」



連かニヤリと口角を上げて呟く



こんな時の蓮は要注意!・・・・だよね?




「///////あ・・・あの~それはね?」




離してやることなんてできねえ・・・って言葉が嬉しかった




なんて恥ずかしくて言えない・・・よね?












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