溺愛協奏曲
「ねえ、高遠 莉子って子、このクラスにいる?」



教室を見渡すとズカズカと入ってきた4人組




・・・・のリーダーっぽい3年生の先輩




精華では上履きの色が学年別になっている




赤は一年、緑は二年、青は三年だ




四人とも青ってことは三年か




あたしになんの用事があるんだろ




ってか香水臭いし近くで見ると化粧に滅茶苦茶気合い入ってる





あの、メイクを毎日って先輩ってすごいかも





黙っててもしょうがないので静かに手をあげた





「はい!あたしが高遠ですけど」





教室中に響きわたる声と一瞬の静寂が包む




「ふーん・・・・あんたが・・・ちょっと付いてきて」



「はい・・・」




なんとなくなにを言われるか予想は付くけど逆らっても後々面倒なので




言われるがまま後を着いていく




あー今日は四人からリンチかな~なんて他人ごとのように考えていた


















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