秘蜜の秘め事
「俺のこと見てたから、もしかしてアイスティーは嫌いだったかなって…」

そう言ったきぃちゃんに、
「きぃちゃんもアイスティーなのかなって思っただけだよ」

わたしは返した。

ほとんど苦し紛れと言った方が正しいかも知れない。

「うん、アイスティーだよ」

きぃちゃんはホッと、笑いながら返した。

「やっぱりね」

わたしはつられるように笑った。

「どうして?」

そう聞いてきたきぃちゃんに、
「きぃちゃんは昔から炭酸が苦手だったでしょ?」

わたしは返した。

きぃちゃんは炭酸が苦手、と言うよりも嫌いだ。

喉を通る時にチリチリと刺激する感じが、彼の口にあわないらしい。

幼い頃に、涙目でラムネを飲んでいたきぃちゃんの顔が浮かんだ。
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