秘蜜の秘め事
20年か…。

時の流れと言うものは、早い。

「20年経ったって言うのに…エー男は全然変わってないね」

物思いにふけていた僕に、ビー子が言った。

「変わってないねって…それは僕が高校生のままだと言いたいのか?」

呆れ気味に返した僕に、
「ヤだ、そんな意味で言ったんじゃないわよ」

ビー子はクスクスと笑った。

そんな意味で言ったんじゃない…結局、そんな意味で言ったんじゃないか。

僕は心の中で毒づいた。

「それにしても…ビックリしちゃったわ。

まさかこんなところで高校の時の同級生と再会するなんてね」

「ああ、僕も驚いてるよ。

まさか新しくついた担当が、高校の時の同級生だったなんてね。

小説のネタになりそうだ」

そんなことを言った僕だけど、何も浮かばない。
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