秘蜜の秘め事
古澤真琴は席を立った。

クラスメイトの視線が何事かと言うように古澤真琴に集中する。

僕も彼女に視線を向けた。

「古沢くんはフルサワAで、私はフルサワB…と言うのがいいと、私は思います」

クラスメイトの視線に臆することなく、古澤真琴が静かに言った。

シンと、それまで騒いでいたクラスメイトが静かになる。

と言うよりも、しらけたと言った方が正解かも知れない。

しらけた空気に古澤真琴がうつむいた。

自分は今何を言ってしまったのだろうと言うように。

「――いいんじゃないのか?」

そのしらけた空気にそう言ったのは…僕だった。

クラスメイトの視線が今度は僕に集中する。

古澤真琴も驚いたと言うように顔をあげて、僕を見た。

だけどその発言に1番驚いたのは、僕自身だった。
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