秘蜜の秘め事
こうして僕はクラスメイト――いや、学年中から“フルサワA”、彼女は“フルサワB”と呼ばれるようになった。

そのうち…と言うよりも、誰かがめんどくさがったのだろう。

僕は“フルサワA男”から“エー男”に、彼女は“フルサワB子”から“ビー子”と言うあだ名で呼ばれるようになった。

2年に進級してから、さすがに先生も配慮したのだろう。

僕と彼女は違うクラスになった。

クラスが離れても、“エー男”と“ビー子”と言うあだ名は定着したままだった。

そのあだ名は、僕らが高校を卒業するまで使われたのだった。


――今思うと、僕はビー子を助けたかったからではないかと思う。

僕もまだ若かったなと思っていたら、
「聞いてるの?」

ビー子の声で現実に戻された。

「――えっ?」

何を?

僕は訳がわからなくて、聞き返した。
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