秘蜜の秘め事
「仕事に慣れなくて、サービス残業もあって……とにかく、つらかった。

上司や仕事場の環境は悪くなかったけど、やっぱりつらいものはつらくてね。

その気持ちを晴らすように書いた話が、あの『紅蓮の夢』だった。

昔から書くことが好きだったからね。

話を完成して遊び半分でコンテストに応募したら、まさかの大賞受賞。

そして、デビュー。

正直、今でも信じられないと思っているんだ。

あんな話が大賞をとって、おまけに書籍化なんて」

古沢さんは自嘲気味に笑った。
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