秘蜜の秘め事
「――そっ、か…」

呟いて、わたしは納得した。

彼女なんだ。

古沢さんが女性目線で物語を書くことができるのは、彼女と恋人同士だからなんだ。

そうだ、そうなんだよ。

2人はつきあっているんだよ。

つきあっているから…。

寄り添う2人から目をそらすように、うつむいた。

すぐに顔をあげる。

2人は…わたしに気づくことなく、その場を去って行った。

「――そう言う、ことだよね…」

呟いたら、自分が惨めになった。

古沢さんが女性目線で物語を書けるのは、彼女のおかげなんだ。
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