秘蜜の秘め事
パーマがかかった赤茶色のセミロングの髪。

雪のように白い肌。

大きな瞳に、小さな鼻、さくらんぼ色の唇。

小柄で華奢な躰。

彼女は、僕を見た瞬間こう言った。

――古沢真!

ソプラノの、よく通る声だった。

その瞬間、一目ぼれしたと僕は気づいた。

ただ僕の隣に住んでいる、よくわからない彼女に恋をしたと。

恋は落ちるものだと書いたけど…本当だったみたいだ。
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