青い猫の花嫁
「真子は?」
もしかしてトワ……。
お風呂場での事気にしてる?あたしが変に怖がるといけないと思って……。
それで猫になったの?
あたしと……。
「……寝る! ね、トワ、あたしと寝てくれるの?」
一緒に居てくれるために……?
「……身体濡れちゃったし。寒いからいいけど」
トワの優しさに、胸がギュってなる。
その日の夜。
外は、相変わらずの雨と雷だけど、それでもあたしが全然怖くなかったのは。
腕に抱いた猫が、柔らかくて、優しくて。
頬を寄せると、小さく動くその体が愛おしくて。
あたしは安心して、深い眠りに誘われた。
―――次の日。
「ん……」
窓から差し込む日差しが眩しくて、目を開けた。
カーテンの向こう側に、真っ青な空が見える。
朝か……。
ぼんやりとしていると、体が動かないことに気付く。
ん?