WITH
時刻を確認しようと携帯を開けば、そこには不在着信3件とメールが1通。
すべて律からのもので、
『どこで何してんの?』っていうメールの内容に、軽く吹き出して笑ってしまった。
同居し始めた律が、毎夜午前様の私を心配してくれているのはわかっていたけれど、弟というよりは束縛の酷い彼氏から来るような感じのメールに、つい笑ってしまうのは否めない。
『今から帰る』と返信すると、時刻は午前2時を過ぎた頃。
歩き続けているうちに、繁華街の賑やかなネオンが見え始め、深夜だというのに人々の喧騒が聞こえてくる。
光輝くそこには、もうすぐ訪れるクリスマスに向けてか、電飾の光るツリーや大きなサンタクロースの置物があったりする。