WITH
「帰ろう。……送ってく」
啓祐にそう言われ促されるまま、
私は道路を挟んだ向かい側のコンビニの前まで歩かされていた。
そこには、啓祐の車があって。
わざわざ歩いて、私かどうか公園まで確認しに来るなんて、本当優しいヤツ。
感謝の気持ちが込み上げてきて、
気付けば私は、自然と啓祐に微笑みかけていた。
啓祐が来なかったら、
あのままどうしていただろう……
私は本当に、最低だ――…
彼を傷付けたのは私の方なのに、
自分が一番傷付いたかのように腑抜けて。
伸ばされた手にすがり、
寄り掛かってしまっている。