WITH



「今日はもう、帰ってもいいですか?彼女、顔色も悪いんで……」



駅員さんとテキパキと会話を進めていく啓祐のおかげで、たった数分で私達は解放された。


駅のホームのベンチに座ると、私はこめかみに手をあてて俯いていた。



「大丈夫か……?
本当に真っ青なんだけど……」



隣に座る啓祐の声が耳に入りながらも、私の頭の中は“また、誰かに押された”ということでいっぱいだった。




1回目は駅前の交差点で、2回目は駅のホーム。


冗談でもなんでもなく、誰かが本当に……“私が死ねばいい”と思っている???


あの手紙は、廉と私を離そうとしている人の悪意の塊であると共に……脅しであり警告でもあった―――???



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