隣の女
今日は残らなくてもいいということで、今は琉希亜と下校中だ。

「んっとにさぁ、なんだあのくそじじぃ!」

俺は今もさっきのことを根に持って琉希亜に愚痴っている。

「まぁまぁ、仕方ないじゃないか。あそこでお前が笑ってなければきっと今頃は違うやつが学級委員をやってたかもしれないんだぞ?今回はお前が悪いんじゃねーの?」

まぁ、確かに琉希亜の言うとおりだ。
俺がもっとしっかりしていたら…。
そんなこと今までに何回思ってきたことか…。

「うん…。」

落ち込みながら歩く俺。

今日、なんてついてないんだ!
珍しく朝早く起きるとこんなことか!
席はあんな奴の隣だし、学級委員にはなっちゃうし。

「はぁ…。」

おもわずため息が漏れてしまった。
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