先輩と私と。
「読みますか?」




顧問はみんなに問いかける。





みんなはうなずいた。




返事は!!?といつも怒る顧問は怒らなかった。





封筒を丁寧に開いて、





2つおりにした手紙を出す。




3枚ぐらいあった。





『部活のみんな、先輩、先生へ




コンクールはどうだったでしょうか?



金!!?




本選いっちゃったりしてますか?



そうだと嬉しいです。泣いて喜びながら踊ります。






あたしは、オーディションにも落ちちゃうし、みんなにかなりパシられちゃってたけど、部活はすごい楽しかったです。




みんなが千愛ちゃんを見たり、弄ったりすることで、少しはストレス発散になってたのかな??




そうなら、いいけど、ちょっとは度を考えてね。





ここらへんのくだりは、石上らへんに聞いてください。




泣きながら詳しく教えてくれます。




あたしが、部活に手紙を書いたのは、みんなにもっと真剣になって欲しいからです。





部活は遊びだと思っている人、いると思います。





もっと真剣にやってみてください。




上杉に騙されたとおもってちょっと真剣になってみてください。




みるみるうちに上達しますよ。




めちゃめちゃ部活が楽しくなります。



それで、真面目に、っていうか、真剣に部活をやれば、もっとバンドスキルは上がるんじゃないでしょうか。




そうすれば金!!?




ごめんなさい、しつこいです。





頑張ってください。



千愛』





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