先輩と私と。
家に帰って制服も脱がずにしたことは
もちろん、手紙を読むこと。
『莉生へ
かっこつけて莉生だけ手紙の種類を変えてみました。
まぁ、これはみんなに書いたことなんだけど、
やっぱ生徒会って学校の中枢機関的なカンジじゃん??
だから生徒会がちゃらちゃらしてたり、へらへら遊んでたら、
学校全体がそういう雰囲気になっちゃって、
評判とかもそういうのになっちゃうと思うし、
そんなかしこまって馬鹿みたいにまじめになるのもあれなんだけど、
少し、自分はリーダーだ、って言うのを意識して学校生活を送って欲しいです。
自分の時には気づかなくて、改善できなかったから、莉生たちに託すことにします。
それと、これは2年に言うことなんだけど、
今、こう受験も終わっちゃって、やることなくなっちゃっていて、
目標とかそういうの分かんなくなっちゃってるから、すごく適当に毎日を過ごしちゃってる気がします。
でもよく考えると、
3年になったとき、そのときの新歓も最後で、体育祭とかも最後なわけだよね?
俺は、3年の体育祭をあんま覚えていません。
もったいないな、って後悔しちゃってるから、
3年になったら、全部が最後だって言うのを噛み締めてやってみてください。
そっちのほうが絶対楽しくなると思う。
あぁ、あともう1つだけ。
莉生は変に自分を責めちゃうときがある。
自分では分からないかもね。でも、俺はたまにそう感じるから、
人に頼るのが、ダメだと勘違いしてるときがある。
でもそんなことないし、頼られた側って嬉しいじゃん?
だから、もっと人を頼ってみていいと思う。
全部自分で背負うのって大変だから、
俺は近くに居れないけど、俺に相談してくれてもいいし、
友達とか、生徒会のみんなとか。
莉生にはいっぱい仲間がいるから、
もっともっと楽にして楽しんでもいいと思うよ?
うわー、くさいこと書いてるね、恥ずかし。
長くなっちゃったね。ごめんなさい。
零』