先輩と私と。
零はにこっと笑う。




「おう。ジェットコースターでいい?」




「うんっ」



並んで歩いていると、





ヤマキと同等に喧嘩をしているように見える由梨華ちゃんが見えたいけど、






零が、無視した。







そこにいくら人が並んでいても、





私がわがままを言っても、




零は笑ったままでうなずいてくれる。







そして、あたりが暗くなってしまった。






「あぁー。もう帰んなきゃ?」




「そうだな....帰るか」





「うん」




駅に着いたときに、





零が言う。





「俺らって、最強じゃね?」





「え?何で?」




意味が分からなくて首を傾げる。





「年違うし。にらめっこの仲だったし。友達にすごいって言われる」





「にらめっこ!!!懐かしいね。今度またやろうよ」






「暇だったらな」





「うん。でもさ、やっぱその分、不安とかいっぱいあるし」






「俺はそんなのないけど」





当たり前な顔をして私の目を見る。




そしていやらしく笑った。




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