金魚花火
第一章

再会

それは、一ヶ月前の事だった。

セミの鳴き声がミンミンと騒がしく、蒸し暑い、夏。

xxx町にある、小さな駅にある小さな建物に、

ベンチに座っている大人の男性がいた。

誰かを待っている様子だった。

ある時、携帯のメロディが振動と一緒に鳴った。

「もしもし?」

「うん、うん・・・・」

何回も頷いていた。

「いいよ・・・・大丈夫」

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