イケメン女子の学園生活2

―1日目―後半




何やってんだ?


この馬鹿は……





〜慎二 side〜


ご飯を任せたはずの光樹がなかなか帰って来ないと思ったら床に寝ていた

いや、正確には気絶していた



光樹を倒せるのはこの学年では多分朔月君だけ



全く…今回はどんなセクハラをしたんだろう



「おーい、光樹?」

「ゥ…」


ペチペチと頬を叩き身体を揺すると眉に力が入って唸る

すぐ起きそうだね



「光樹、早く起きないと光樹のせいで焦げたご飯全部食べさせるよ?」

「……は?アレ焦げたのか?」


あ、起きた


「うん。まあ、回りだけだったから何とか大丈夫だったけどね」

「そーかよ……ってぇ。おい、手ぇ貸せ」


何様なんだろうか、この馬鹿は

自業自得でその有り様でしょ?どうせ


「…因みに、何で気絶してたの?」

「よっと。…あ?別に。ちょっと充電しただけだ」


充電…ねぇ?


起き上がった光樹は顔に殴られた後がくっきり残っていた

それを…



「イ゛…!!ってぇなぁ!!何しやがんだ!」

「冷やさないと、駄目でしょ?」

「んな押さえ付ける奴があるか!イテェ!」



濡れたタオルを殴られた患部に押し付けると暴れる光樹

あ、そうそう


このタオル、テーブル拭き用でさっき使ったやつなんだよ

きっと木の良い香りがするかもね



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