イケメン女子の学園生活2


「……何やってんスか?」

「ああ、要。出来たの?」

「はい、出来ましたよ。総長も早く来てください」

「あー…はいはい」



俺達の班の男子は要を入れた

他にはいないからね



「……腫れてますね〜…黒崎君っスか?」

「うるせぇなぁ」


不機嫌な光樹は要を睨んでさっさと歩いていく

少し落ち込む要を見て苦笑い


なんせ月牙の下等は光樹…総長が好きだからね



「大丈夫だよ、要。光樹は不機嫌なだけだから」

「……はい」

「あ、俺翔達の様子を見てくるから、先に食べてて?」

「分かりました」



ニコッと笑って光樹の後を着いてく要を見送り、俺は翔のクラスに向かう


様子を見る、ってゆうか、ちょっと気になるんだよね


あの、人見知りが


ちょっと歩いて見付けた大きめの人影
回りの視線を集めてる


「…、翔」

「…………おう」



あーあ、つまんない


やっぱり黙ってただけだよ、コイツ

同じ班の人かな?翔から3メートル離れた所でソワソワ見てるよ

最早、他人の距離だよ?



「どう?仲良くしてる?班の人と」

「そう見えるか?」



見えないよ、勿論

わざと聞いたからね



「…まさか、一言も交わしてなかったり?」

まさか、…ね


「………話す事なかったからな」



あらら

話してないって


翔ってクラスで浮いてるのかな、やっぱり

未だに誰とも話さないのか……って、翔のクラスにも月牙いたよね?


「……いる。けど、話さない」

「はぁー……。話そうよ。生きていけないよ?」

「…別に…話す事あれば話す。……で?お前は何で来たんだ?」



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