I love you~最初で最後の恋~
「必要って・・・・・・、そういう問題じゃないじゃん」
本間が言ってることは俺も正しいと思う。
必要だから友達は居るんじゃない。
「じゃあ友達って何?」
確かに、そう言われればそうかもしれない。
友達が居て当たり前だと思っていた。
だが、増井にはその当たり前が無かったんだ。
だから友達は物みたいな感覚でしかないんだ。
「止めて_______!」
増井が床に座り込んで俺は初めて動いた。
「増井!?」
あの増井が震えてる・・・・・・・?
目線を同じにし、そっと肩に手を置いた。
「おい、立てるか?」
とりあえず場所を移動した方がいい。
そう思い、立たせようとしたが身体に力を入れない。
「増井大丈夫か?」
「たす、けて・・・・・・・」
増井の弱音に思わず手を離してしまった。