I love you~最初で最後の恋~
「それで、代わりにくる先生はなんと!」
バサ_______
滝川先生が名前を言う前に、持っていた教材を床にぶちまけてしまった。
「失礼しました」
校長室から出てくる人を見たからだ。
「あ、伊達先生!お久しぶりです!!」
「あ、お久しぶりで______」
滝川先生の声でこちらを見て、私に気付くと台詞が止まってしまった。
全然変わってない。
肌の張りがちょっと老けた?と思うが、昔と同じままで
大きく変わっているのは髪が短くなっただけ。
「増、井・・・・・・?」
「そうだよ、先生」
薄く笑みを浮かべてみせた。
「ビックリですよね。あの増井さんが教師になっただなんて」
滝川先生の酷い台詞を受けながら、落ちた教材を拾い上げる。
手伝ってくれた七海先生の視線を受けながら。
「えぇ、人違いかと思いましたよ」
一度大きく深呼吸をすると、立ち上がった。
「ちょっとした気紛れ。まさかこの学校で先生と再会するとは思ってなかったよ」