♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「有紗〜」
「お、由莉ー!! 撮影お疲れ。」
「うん、ありがと」
私が駆け寄ると、有紗は私に気付き顔をあげた。
「いや〜、何かいい感じだったね!撮影!
最後の大胆な行動にはびっくりしたけどね。」
「あ、えっと、それは……っ」
魁星くんを勇也だと思って……──
何て言えないっ!
いくら有紗でも恥ずかしいよ……。
──って、いうか!!!
「………勇也は?」
そう。さっきから勇也の姿が見当たらない。
撮影 始まるときはちゃんと有紗と一緒にいたのに……。
「あぁー、トイレに行ったみたいだけど?」
それにしては遅いわねー?と、なぜか私を見ながら、ニヤニヤする有紗。
「?どういう…」
「さぁね?…そういえば、由莉の大胆な行動を見てから
何か思い出したかのように、すぐ行ったわ。」
「え」
み、見られてたんだ……。
軽くショックなんだけど。
「ま、そんなことはどうでもいいから、探してあげて?
……ちなみに、結構 怒ってたから」
「怒って…?」
あの、本当に話が見えないんだけど。
何で勇也が怒るの?
…それに、始まる時だって…、目逸らされたし。
……私、勇也がわからないよ。
「〜っ!とりあえず、行ってくるね!!」
「行ってらっしゃーい」
私は、勇也を探しに、トイレの方へ駆け出した。