【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~





熱っぽい、雅の視線。


そうやっていつも女の子を翻弄してるの
だろうか。……いや、女の子を翻弄して
るのかさえ不明だけど。



二、三秒見つめあってから、視線を逸ら
す。彼の瞳は、危険すぎる。



「そういう意味じゃない。……キスくら
い、知ってるわよ。そうじゃなくて、な
んでいきなりキスなんて……」


「それは俺たちが、恋人だから」



……恋人、って。



「貴方が勝手に決めたんでしょ」


「決断したのは、麗だ」


「あれは……っ!」



だって、あれは。


類が私を脅してくるから。本当は、姫に
なんてなりたくなかった。



恋人なんてそんなの、要らなかった。



「……ズルいのよ、貴方達」





< 95 / 366 >

この作品をシェア

pagetop